5月16日、自治労の仲間の案内で能登半島地震の被災地を訪れ、いくつかの地域を視察しました。視察の概要富山県高岡市から車で約3時間の道のりで、能登半島の広大さを実感しました。能登町までは上下水道の復旧が進んでいましたが、さらに先の地域では下水道の復旧が不完全で、コンビニエンスストアや道の駅のトイレは使用できない状態でした。道路は応急処置が施されていましたが、凹凸が多く見られ、減速が必要な場所も多く、まだ通行止めの箇所もありました。被害の状況家屋の被害は、珠洲市や輪島市など半島の先端に行くほど大きくなっていました。瓦屋根の多い地域では、多くの家屋にブルーシートがかけられていました。また、倒壊した家屋がそのまま放置されている状態も見受けられました。支援活動全国から多くの支援者が能登半島に集まり、自治体の防災服を着た人々や新潟、大阪、警視庁などのパトカーも見られました。民間のボランティアはあまり見かけませんでしたが、多くの人々が支援活動に従事していました。視察のポイント門前町の黒島漁港では、地震による隆起の影響で、海水面が3メートル以上上昇している様子が見られました。私が立っていた地点は、以前は港の船が出入りする場所で、波打ち際は40メートルほど後退していました。この場所から南に直線距離で20数メートルのところには志賀原発があります。もし地震が原発直下で発生していたらと思うと、非常に恐ろしいです。今後の展望今回の視察で得た経験を今後の防災活動に活かしていきたいと考えています。一日も早く被災地の暮らしが元に戻るよう、国や自治体の支援強化を訴えていきます。能登半島地震の被災地視察を通じて、多くのことを学びました。今後も地域の復興に向けて努力し続けていくことを誓います。