原子力安全対策に関する質疑について柏崎刈羽原子力発電所の追加検査報告や現地調査に関して、県としては引き続き厳格な検証と評価を求めていきます。今回の報告では、テロ対策や核物質防護モニタリング室の設置などで一定の改善が進んでいると評価されていますが、検査中にも不祥事が発生しており、再発防止策の一過性を防ぐための継続的な取り組みが必要です。また、技術委員会では規制委員会の報告内容を基に、結論に至る過程や評価基準について詳細な確認を進める方針です。特にデブリ取り出しの進捗や安全管理の徹底を深掘りし、疑問点や課題については明確にする必要があります。牧田まさきとしては、知事の意向に沿いながら厳格な検証と透明性のある議論を進め、県民の安全を最優先に据えた取り組みを求めていきます。●牧田私のほうから1点だけになりますが、お願いしたいと思います。午前中に総合防災訓練の話も出ていたのですれども、質問ではないのですけれども、オフサイトセンターのほうに視察に行かせていただきまして、内閣府のユニフォームを着ている人がいっぱいいて、どれくらい来ているんですかということで聞いたら、 200人くらいということで、どうやって来られたんでしょうかといったら、地震の想定だったので、車も使えない、そして電車も使えないということの想定で、ヘリコプターで来る予定だったんですけれども、天気が悪くて新幹線で来ましたということで、あの日は天気も悪くて、気圧もあれだったのでしょうけれども、あのくらいでもなかなかヘリコプターは難しいのかなというふうな感じがしたところです。すみません、感想だけだったのですが。質問については、規制庁のほうで12月6日に追加検査の結果報告が出されまして、11日には現地調査ということで山中委員長がサイトのほうに入られております。そのことについて、今の段階で県の見解というのは出せるのかあれですけれども、知事のほうは、これをしっかりと検証してもらいたいと。適格性などについてしっかりと見てもらいたいということで話がされているところですけれども、この結果報告の中身について、今段階でどういうふうに考えられているかというか、感想も含めてありましたら、お願いしたいと思います。●金子信之原子力安全対策課長今ほど委員のおっしゃった12月6日に原子力規制委員会で公開会合で示されたものについての見解でございますけれども、柏崎刈羽原子力発電所で行った追加検査について、令和3年4月から行われた追加検査の結果を取りまとめたということでございまして、私もその内容については承知しておりますけれども、委員会の中では、それの報告につきましてはおおむね異論はなかったというふうに聞いております。委員も今ほど言いましたように、今後の流れにつきましては、先日、委員長以下、委員の人もう一人で現地を確認されておりますし、それを踏まえて、社長とも面談するみたいな話もありますので、まだ結論は出ていないというような状況の中では、やはり原子力規制委員会におきましては、最終的に判断するに当たりまして、引き続き厳格に対応していただきたいというところでございます。結果については注視しているというところでございます。●牧田厳格に対応してもらいたいということなのですけれども、私もこれ見させてもらったのですが、なかなか読解力がなくて、非常に難しいなと思いました。そういう中なのですけれども、例えばテロ対策の検査については、荒天時の監視体制ですとか、それからIDカードの不正利用もありましたが、再発防止の取組などを一過性にしないなど、4項目が最後まで残ったというふうに思っています。これについては報告書の中では、これらすべてについて、自らミスを見付けて改善できる仕組みが定着しつつあるということで、社長直轄の核物質防護のモニタリング室ですかね、これを評価をして、これからは大丈夫だという感じで書いてあるかなというふうに見たのですけれども、そうはいっても、違反といいますか、いろいろな不祥事は検査中もありまして、例えば東電が4項目の是正完了を報告したあとの11月にも、薬物検査の陽性反応が出た社員を誤って防護区域に入れたということもありました。これについては、これもさっきと一緒なんでしょうけれども、ミスが起きても自ら改善できればいいというような感じで書いてあるのかなというふうに思います。それから10月に浄化槽の処理施設で起きた、作業員が被曝(ひばく)した事故もありますけれども、これについてもあまり触れていないといいますか、検査中ということですし、デブリの取り出しについても、確認結果については廃炉は総じて進捗(しんちょく)しているということで、デブリの取り出し、1立方メートルも取れていない思うのですけれども、そういう中で進捗しているというような評価がされておりました。これは規制庁の報告ということで、規制委員会がどのように結論を出すかというのは、今段階では分からないわけですけれども、県が言うように、厳格にやってもらいたいというふうに私は思います。今後については、県のほうは技術委員会のほうで議論していくということで知事も答えられておりますが、具体的に、もう少しどういう方法でやっていくのかとか、方向性がありましたらお聞きしたいと思うのですけれども。●金子信之原子力安全対策課長今ほど委員がおっしゃったように、最終的に追加検査の関係、今回それに加えて適格性の話も出ていますので、併せて判断がされるんだと思います。そうしたあとには、やっぱり技術委員会に規制庁さんのほうから、この追加検査の結果がどうであれ、どう評価して、どういう結論を導き出したのか、詳しい説明を技術委員会でしっかりと受けて、その中で委員の先生から確認していただこうと思っております。●牧田技術委員会の評価の方法なのですけれども、報告書案と規制委員会で出した結果について評価をするのか、それとも、その範囲を超えて、この報告書にとらわれない中で評価をしていくのか。そこら辺というのは見通しというか、あるんでしょうか。●金子信之原子力安全対策課長なかなか表現的に適正かどうかあれですけれども、出されたものを評価する機関ではございませんので、飽くまでも出された結論がどういう結果で、どういう過程だったかというのは詳しく聞きながら、委員の先生がたから疑問がある点については質問いただきながら、さらに深掘り、穴埋めしていけばいいのかなというふうに考えているところでございます。●牧田そうだと思います。ぜひ、私のほうからも厳格に、知事が言われているとおり、厳格な評価といいますか、検証をお願いして、終わりたいと思います。