県議会の普通会計決算審査特別委員会で、私は以下の3点について質問しました。米粉の普及まず、米粉の普及について取り上げました。上越市では米粉を使った製品が広がっており、学校給食でも米粉パンや米粉めんが提供されています。しかし、提供回数の増加やパンやめん以外のメニュー開発が課題です。食品・流通課長は、米粉製品の普及活動やセミナーの開催、東京都との協力について説明しました。また、需要が増えても供給が対応できることを確認しました。高温耐性の品種と有機米次に、高温耐性の品種について質問しました。新之助は高温に強いですが、低温や多雨の影響も受けやすいです。農産園芸課長は、土づくりの重要性と研究成果を説明し、アンケートや聞き取りを通じた今後の対策を約束しました。また、有機米の普及と異常気象への対応についても検討を求めました。松くい虫防除対策最後に、松くい虫の防除対策について質問しました。佐渡や五泉市で行われている樹幹注入の特性やコスト面について確認しました。治山課長は、重要な公園や保全地域での樹幹注入の実施理由を説明し、航空防除の際の安全対策についても述べました。私は、具合が悪くなる子供たちへの影響を減らすため、樹幹注入の増加を求めました。以上の質問を通じて、米粉の普及、高温耐性品種の研究、松くい虫防除対策について、現場の課題と今後の取り組みを明らかにしました。●牧田それでは、私のほうから 3点お願いしたいと思います。 1点目は米粉の普及ということでお願いします。 378ページに、米文化の創造ということで記載がされておりますが、地元上越でも、お菓子屋さんやパン屋さんに米粉を使った製品を作ってもらって、米粉スイーツまつりとか、そういったものがけっこう頻繁にやられるようになってきました。そういう中で、なかなかシフォンケーキとかも、米粉100パーセントは難しいのですみたいな話をお菓子屋さんから聞いたりして、いろいろ努力してやられてきているというふうに思うのですけれども、ここに記載ありますけれども、学校給食会を通じての学校での米粉めんやパンの普及ということで、パーセンテージ的には非常に多くの学校で使われているのかと思っているのですが、課題のところで、提供回数の増加も必要だということで書いてあります。また、パンやめん以外のメニューということでも記載があるのですけれども、これまで取り組んできた内容と課題について、総括的にお願いしたいと思います。食品・流通課長はい。米粉の学校給食関係の取組と課題ということでございますけれども、昨年度、こちらの資料にも記載してございますけれども、学校給食用に米粉パン、あるいは米粉めんを一定以上提供していただいたところに対しての補助をやったり、あるいは献立を考える学校の栄養教諭といったらいいでしょうか、栄養士さん向けのセミナーをといった取組をしてまいりました。委員御指摘のとおりですけれども、引き続き米粉パン、米粉めんというのはどうしても米粉の量は多く使われるメニューになりますので、そういったものは、引き続き回数を含めて確保していくことによって、米粉の消費量を確保することはできるのだろうと考えておりますし、あと、米粉パン、めん以外のものについても、例えば天ぷらなどの衣とか、小麦を使っているところの代替品としても使えるのかなということがありますので、引き続き県内及び県内向けの学校教員向けセミナーというのもありますし、今年度は、東京都と米粉の関係で協定を結んだのがございますので、東京都の同じく学校教諭向けにセミナーというのも開催するような形で拡大というものを図っているところでございます。●牧田分かりました。現状、需要と供給といいますか、これから販路を拡大していった場合に、米粉を作る機械とかも必要かと思うのですけれども、そういったものも含めて、現状、急激に増えると難しいかもしれませんけれども、徐々に需要が増えていく分については、供給のほうは米粉の製造といいますか、そういうのは対応できるような状況になっているのでしょうか。食品・流通課長毎年、米粉の製造業者などにヒアリング、今後の需要の見通しといいましょうか、というのをヒアリング、聞き取りをしておりまして、そういったものに基づいて生産も含めた計画を立ててやっているところでございまして、そういった形でやっておりますので、何か、基本的には需給に合った米粉というのは確保できるのではないかというふうに考えております。●牧田今、東京という話もありましたが、ぜひそういった首都圏も含めて、大きい需要のあるところに販路を拡大して、頑張っていただければというふうに思います。2点目なんですけれども、午前中に大渕委員のほうからもありました、高温耐性の品種の関連ですけれども、今、いろいろまた開発をされているということでも話がありましたし、それから、新之助については、高温に強いということで、今年それがさらにまた証明できたんだと思うのですけども、過去を見ると、低温の時とか、雨が多い時といいますか、そういうときに少し、 1等米の比率が下がったりということもあったかというふうに思います。高温にも低温にも強いというのができればいちばんいいんでしょうけれども、そういうのが技術的に可能なのか、私はよく分かりませんけれども、そういったものの開発とかも含めて、ぜひ進めていっていただきたいと思うのですが、農家のかたに少し、そんなに多くないのですが話を聞いたところによりますと、やはり天候に強くするには土づくりが大切なのだということで、皆さん現場も含めてそういう指導をされて、指導といいますか、農家のかたに指導とか、いろいろお話もされているかと思うのですけれども、私の住んでいる近くのほうで、有機米を作っているかたに話を聞いたら、コシヒカリですね、2等にはなってしまったんだけども、収穫量は去年とあまり変わらなかったという話だったんですが、普通米というか、有機でないほうは、 1反歩 1俵から2俵も落ちてしまったということで話がありました。中山間地のほうではないんですけども。そうすると、有機米は強いのかなというふうに思ったのですが、農協さんにも聞いてみたのですけれども、そういうところもあるし、逆に有機米のほうが収穫量が減ったりしたところもあったということで、地域にもよるし収穫時期とかいろいろあるのだと思うのですけれども、新しい品種の研究ももちろん大事なのですけれども、今、みどり戦略ということで、有機米の増加も図っているわけですが、そうした土の研究というか、私も専門じゃないんで詳しく分からないんですが、そういった研究ももうされているのかもしれないんですけども、そこら辺にもう少し力を入れて、有機の普及だとか、あとこれからの異常気象、高温になっていく中での収穫量を確保していくとか、そういったことができないのか。そういうことについての所見をお伺いしたいと思います。委員長●牧田に申し上げます。本特別委員会は、決算審査に関するものについての質疑を行う委員会ですので、それを踏まえて質疑を行ってください。農産園芸課長牧田先生からの、今年のお話ではありますが、これからも含めて過去も含めまして、米づくりにおける土づくりの重要性についての所見ということであろうかなというふうに考えております。本年産の1等級比率の低下に当たりましては、昨日、外部委員も含めた研究会を立ち上げまして、土づくりも含めた現場の今、先生からもお話がありました、現場の状況等もアンケート調査、あるいは聞き取り等を含めまして、把握を努めているところであります。その中で、少し高温を乗り越えたというような事例も踏まえたり、あるいは、今までも長岡の研究センターのほうでも、有機質の連用による土づくりの実績といいますか、研究成果等も出ておりますので、そういった活用も含め、先生がたからも十分な知見もいただきながら、来年度の対策に生かしてまいりたい、土づくり含めて生かしてまいりたいというふうに考えております。●牧田はい。すいませんでした。昨年の高温のことも踏まえてということであります。今、御答弁いただきましたが、すでにアンケートとか、これからやっていくということでありましたので、ぜひ、そちらのほうにも力を入れて、お願いをしたいというふうに思います。3点目ですけれど、391ページにあります、まつくい虫の防除対策についてお伺いしたいと思います。令和4年度決算年度において実績が書いてあります。それで、お伺いしたいのが、佐渡とそれから五泉市ほか4市町村ということで、それぞれ樹幹注入ですか、によって防除対策が行われているのですけれども、あとは多分無人ヘリとかドローンとか、そういったものもあるのだと思うのですけれども、樹幹注入のやっている場所といいますか、何か特性があるのか、佐渡はトキということもあるんだと思うのですが、そこら辺ちょっと、詳しく教えていただきたいと思います。治山課長樹幹注入のやる場所の特性ということでお答えをさせていただきます。樹幹注入は、一般的にはヘリによる薬剤の散布によって防潮対策をとるというところが多いわけですけれども、樹幹注入というのは、1本1本、木に薬剤を注入するという作業になりますので、コスト的には割高になるということでございます。ですので、場所としては特に重要な公園であるとか、保全をしなければならないような場所に限って実施をしているというところでございます。●牧田公園とか、トキが住んでいる近くとか、そういうところだと思うんですけれども、何でこういう質問をするかというと、地元のほうで、航空防除というかまつくい虫の防除の際に、子供さんが通学や通園するときに、朝、早朝やるわけですけれども、その日は非常にこういった化学物質というか、そういうものに弱いかたも今増えてきていますけれども、具合が悪くなるんだということで、かつて相談がありまして、市のほうにもほかの方法、樹幹注入とかそういったものでできないのかという質問をしたこともあったのですけれども、今、課長のほうからお話ありましたとおり、コストの面とかなかなか厳しいのだということで話があったのですが、長野の松本ですか、向こうのほうではもうヘリとか使わないで、樹幹注入を中心にやったりしているところもあるというふうに聞いていますけれども、そこら辺の研究といいますか、検討というか、そういうことをされているのか、あるいは、そういった可能性というのは非常に厳しいのか、そこら辺の状況をお願いしたいと思います。治山課長薬剤散布につきましてはさまざまな種類がございます。今、委員が御指摘のとおり、航空防除もありますし、地上からの散布もございます。それから、限定的には薬剤を注入するという樹幹注入の方法もございます。それぞれ適切な場所を、適地を選んで実施をしているというところでございます。確かに空中散布につきましては、薬剤が風に乗って周りに広がるといったような懸念はございますけれども、委員が今お話があったとおり時間を選んで、早朝の時間に、地域の皆さまがたには事前にお知らせをしながら、十分に注意をして散布をしているというような状況で、近年においては大きな事故はないというふうに認識をしてございます。●牧田地元の自治体としても、今言われたようにきちんと広報したり、事前に連絡をしたり、あるいは風が何メートル以上のときはしないとか、そういったけっこう厳密にやられているので、そういった申し入れによって厳密になってきたのもあるかと思うのですけれども、事故等はないというお話だったのですけれども、やはり具合が悪くなるとか、そういうお子さんが、お子さんだけでなくて、大人も含めて一定程度いるというふうに思いますので、予算の面もあるのですけれども、ぜひまた今後、エリアごととかそういったものも含めて、樹幹注入を増やしていくとか、そういったことをぜひ、今後に向けて検討していただければと思いますが、いかがでしょうか。治山課長事故といいますか、今ほど委員から御指摘のあったような、具合が悪くなる症状が出たというような報告を、私どものほうとしては承知をしていないのですけれども、その辺も十分調べまして、当然のことながら実施をするときには十分注意をしながら実施をしてまいりたいというふうに思います。 ●牧田最後にしますが、状況的には、航空防除を行った日には車で保育園に送っていくとか、あるいは園のほうでも外で遊ばせないとか、そういった対応をしてもらっているという例もあります。全員が具合悪くなるとか、そういうことではないのですけども、そういった敏感なといいますか、化学物質に弱い子供さんはそういった症状もあって、園がそういう対応をとったりしているという現状もありますので、そこら辺もよく調査もしていただきながら、今後対応していただければと思います。