令和5年11月1日の普通会計決算審査特別委員会で、牧田が人事委員会の役割と労働状況について質問しました。牧田は、時間外勤務が多いと指摘されており、その改善が求められている現状に注目しました。また、ワーク・ライフ・バランスの重要性や人材確保の課題に言及しました。総務課長は、労働時間の是正とワーク・ライフ・バランスの改善を重視し、デジタル化推進や業務効率化を進めていることを述べ、時間外勤務の上限を設け、その遵守を徹底していると回答しました。また、業務量の適正な評価と対応についても任命権者に判断が求められるとし、人事委員会としては引き続き改善に努める方針を示しました。●牧田よろしくお願いします。私のほうからは、今、大渕委員のほうから人事委員会のほうに人材確保の状況等についての質問があったのですが、私のほうからも人事委員会のほうにお願いしたいと思います。職員確保等の業務に加えて、人事委員会は労働基準監督機関としての役割を有しているかと思います。職員確保、採用と関連して、監査委員会の指摘にもあるところですけれども、ワーク・ライフ・バランスを実現できる、そういった魅力的な職場ではないと、なかなか職員も集まってこない、優秀な人材が集まらない、そういった状況もあるかというふうに思います。監査委員のほうからは、新型コロナウイルス感染症や災害対応などにおいて、時間外労働、時間外勤務が増加していることから、時間外勤務の上限等について法令を遵守するとともに、管理職も含めた県職員の健康管理に十分配慮されたいという記載もございます。この役割を人事委員会が担っていると思いますし、これまでもその役割を果たしてきていただいているかと思います。そういう中ですけれども、時間外勤務の状況が、この間、なかなか改善をされてきていないというふうに思うわけですが、人事委員会として、この決算年度における現状をどのように認識をされているのか、そしてその対応についてお伺いしたいと思います。◆人事委員会事務局 総務課長決算年度における状況についての人事委員会の受け止めなのですが、長時間勤務の是正というのは、職員の健康保持ですとかワーク・ライフ・バランス、有意な人材の確保等の観点から非常に極めて重要な課題と認識しています。任命権者におきましては、働き方改革行動計画を策定してデジタル化の推進ですとか、OA体制の積極的な運用等、縮減に向けた取組を進めておりますが、依然として多くの職員が長時間勤務を行っているような状況です。時間外勤務縮減のためにも管理職によるマネジメントの強化や業務の効率化ですとか、あとは時間外勤務が常態化している職場における徹底した業務の精選やスリム化等・による業務手法の抜本的な見直し、また任命権者においては業務量に応じた柔軟な対応を行うことが求められると考えておりまして、今年の勧告についても、その旨言及をさせていただいたところです。●牧田今年の人事委員会勧告にもそういう報告でしょうかね、してあるのは承知しております。努力いただいているかと思うのですけれども、現実がなかなかやはり長時間勤務が縮減をされてこない、そういうような状況にあるかと思います。平成30年でしょうか、教育委員会の職員が公務災害で現職で亡くなったということを受けて、行動計画等も作りながら任命権者のほうも努力をしてきていることは承知しております。そういう中で、柔軟な対応とか、そういったことも含めて行動計画にもありますし、人事委員会としても、そこも必要だという認識でいろいろされているわけですけれども、ただやはりなかなか改善をされていない、人事委員会さんとしては努力されているというふうに思うのですけれども、やはり人員の関係とかも含めて、ちょっと今までと同じ手法ではなかなか改善はされていかないのではないかと思っているのですけれども、その点いかがでしょうか。◆総務課長人員増につきましては、適切な公務運営な確保の観点から、業務量や緊急度等を勘案して任命権者において適切に判断すべき事項と考えております。人事委員会としましては、平成31年から時間外勤務命令の上限を定める規則を設けており、その上限規則の遵守を徹底するため、任命権者に対して調査を行い、上限を超過している任命権者に対して指導を行うとともに、是正に向けた取組の報告を求めているところです。また、時間外勤務の多い所属を中心に、事務局職員が現地調査を行い、勤務時間が適正に把握されているか確認を行うとともに、管理職から時間外勤務の状況や要因是正への取組等について確認をしたうえで必要に応じて指導を行っております。さらに我々、 240程度の事業所を対象にしている労働基準法、労働安全衛生法の遵守状況の調査において、3 6協定の遵守状況ですとか、月80時間超えの時間外勤務があった職員に対する面接指導の受診状況等も確認し、法令違反があれば指導を行っています。人事委員会としましては、今後も現地調査を含めた、こういった調査指導をさらに充実させるなど、着実に取組を進めていきたいと思っています。●牧田分かりました。事業所に入って調査をされたりということで努力いただいているというふうに思います。人員の関係等については任命権者のほうになるかと思いますので、またそちらのほうで聞いていきたいと思っています。本当に 5年前の話もありましたが、公務災害、現職死亡などを出すことなく、本当に働きやすい職場が必要だと思いますので、今後一層の御努力をお願いして質問を終わりたいと思います。