県立病院における看護補助者の処遇改善について処遇改善について、看護補助者の賃金引き上げが国の補助制度に基づき実施予定であり、県立病院でも早期対応を求める姿勢が示されました。また、会計年度任用職員の賃金改定については、人事委員会勧告に基づき早期実施が必要であり、給与基準見直しと切り離して迅速な対応を求めました。県央医療再編では、吉田病院が職員の内定通知やOJT研修を進めている一方で、加茂病院は内定通知が未発出で職員の不安が高まっていることが指摘されました。また、加茂病院では看護職員の採用活動が進むものの、体制整備の遅れが懸念されており、スムーズな移行に向けた準備の加速が求められています。医療法人崇徳会に対する信頼と共に、県央医療圏の基幹病院を支える役割を期待し、職員の処遇改善や採用支援を早急に進め、住民にとって安心できる医療体制の整備を求める内容で質疑が締めくくられました。●牧田よろしくお願いします。私のほうから大きく2点お伺いしたいと思います。1点めは、処遇改善の関係です。それから2点めについては、県央医療再編について伺いたいと思います。まず1点めの処遇改善の関係なのですが、国のほうは11月29日に成立しました補正予算の中で、介護労働者それから看護補助者の賃金が他産業に比べて低いということで、今回もまた支援の補助を行うとしています。病院局なので、看護補助者についてお伺いしたいと思うのですけれども、6月からは診療報酬によって引き上げられるということなのですが、それまでの2月から5月までの間の補助の制度、これは県立病院にも該当して引き上げるのか、伺いたいと思います。●上重文夫総務課長(病院局)でございますが、令和4年2月に実施されました看護職員等の処遇改善措置、こちらは前回やっておりますが、そちらのほうと同様に、本事業に関する国の事務連絡があり次第、他県の動向等を踏まえまして、労使交渉等を行ったうえで、処遇改善の対象となる職員の給与改定を実施し、併せて補助金の交付申請等も適切に行ってまいりたいと思っております。●牧田よろしくお願いします。続きまして、会計年度任用職員の賃金についてなのですけれども、人事委員会勧告で毎月の賃金の引き上げが勧告されまして、会計年度任用職員については常勤職員の賃金を基礎として決定しているという経過があるかと思います。そういう中で、総務省のほうからは賃金の引き上げに当たっては、4月にさかのぼって引き上げられるように通知が出たところですが、一般質問でもありましたけれども、知事部局のほうでは、今年度については来年の1月から引き上げて、来年度からは4月に今度はさかのぼって引き上げるというような扱いをしたいということで、回答があったところです。これについては、病院局についても同じ扱いということでいいのか、お聞きしたいと思います。●上重文夫総務課長(病院局)県立病院に勤務する会計年度任用職員の給与改定についてでございますが、正規職員に準じて改定するというところを基本としておりまして、昨年までは4月に遡及(そきゅう)して引き上げてきたところでございます。今年度につきましても遡及改定に向けまして、職員団体との調整に努めてまいりたいと思っております。●牧田すみません、私の認識が間違っていまして、この間も4月にさかのぼってやってこられたということだというふうに思います。ここの時期に来てまだ調整が整っていないというのはどういうことなのか分からないのですけれども、人事院勧告や人事委員会勧告に沿ってこの間、行ってきているというふうに思いますので、ここは労働基本権の代償措置ということも言えるかと思いますので、それについては、この間まだ合意していないということみたいなんですが、そこについて特に何か理由とかあるのでしょうか。●上重文夫総務課長(病院局)今年度につきましては、現在、人事委員会勧告の改定と同時に会計年度任用職員の給与の見直しのほうもセットで行っていくつもりでおりまして、それで現在、職員団体のほうと調整中でございます。●牧田給与の見直しとセットいうことなのですけれども、先ほど言ったように、人事委員会勧告による改定というのは、労働基本権の代償措置の勧告でもあるわけなので、ここはやっぱり切り離して協議するべきだと思いますけれども、その点いかがでしょうか。●上重文夫総務課長(病院局)会計年度任用職員の給与水準につきましては、全国比ですとか地域水準に比しても総体的に高水準であるという状況でございまして、給料基準の見直しを行っていく必要があると考えておりまして、現在、職員団体のほうと調整中でございます。処遇改善につきましてはそちらと併せて適切に対応してまいりたいと思っております。●牧田会計年度任用職員のかたがいないと病院の仕事は回らないんだというふうに思います。正規の皆さんが欠員状況もある中で会計年度任用職員のかたも、実態を見ればやはり、正規の人の業務分担のようなものもしながらやっているというふうに思います。そういう面では、早期に賃金改定を合意をして行うべきだというふうに思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。次の2点めの質問ですけれども、県央医療再編の関係で、先ほど吉田病院については御説明を頂いたところです。9月の当委員会で、吉田、加茂については、12月議会で診療科等について説明をしたいということで答弁がありましたけれども、今回、加茂についてはまだ説明ができない状況なのか、その辺ちょっとお聞かせいただければというふうに思います。●北村友紀経営企画課長県立加茂病院の指定管理移行に向けた準備状況についてのお尋ねかと思いますけれども、現在、まず医師の関係については本会議等でお答えしておりますけれども、今勤務している医師のかたの勤務意向ですとか、あるいは新規の常勤医師ですとか、非常勤医師の確保、こういった点について進めておって、あと新潟大学の派遣の関係、こういったところも今調整しておりまして、この辺は準備が進んでいるところでございます。個別の業務の関係に関して、まだ指定管理者と詰めが残っている部分があると、こういうところもございまして、今時点ではちょっと御説明できない。その点を詰めたうえで、先ほどの資料でもありましたように、加茂病院についても早期の住民説明会等で診療科などについて説明したいと考えておりまして、その準備について現在、鋭意進めているという状況になっております。●牧田医師については調整がつきつつあるということなのですけれども、ほかの業務等について詰めが残っているという話でした。私、非常に心配しておりまして、どこら辺に詰めが残っているのかというのは分からないのですけれども、現場のほうではですね、病院のほうで、病院局、そちらのほうにいろいろ問い合わせをしてもなかなか明確な回答が返ってこないということを聞いております。そういう面では、この時期まで来ると、来年度の委託の契約ですとか、いろいろな準備をしなければいけない時期だというふうに思うのですよね。そういう中で、皆さんも努力されているんだと思うんですが、現場は本当に来年の仕事に間に合うのだろうかというような不安を持たれているというふうにお聞きしていまして、一刻の猶予もないというふうに思っております。その点ですね、どういうふうに考えていらっしゃるのか、再度お聞きしたいというふうに思います。●北村友紀経営企画課長いろいろな個別業務等ございますので、そういった点、スピードアップすべきじゃないかというような御意見かと思います。今、我々のほうで行っていることがらに関しては、病院のほうとの間ですけれども、指定管理者のほうの準備担当者と病院の事務部との打ち合わせですとか、あるいは指定管理者と病院の部門長間の部門ごとの打ち合わせ、こういったところを随時で行っている状況となっております。また、局のほうでは加茂病院と定期的に、指定管理移行に係る事務的な打ち合わせのほうを行わせていただいております。その中では、例えば病院の部門長会議のほうに担当のほうが出席させていただきまして、指定管理者との準備状況、診療体制の見込みなどについて情報共有を図っているところでございます。先生おっしゃるように、非常に移行まで短期といった中で、移行に向けた準備をスピードアップして動かさなければいけない。こういった点について、当然、今、病院で勤務されている職員のかたの協力というのが必要不可欠だと、私どもは考えております。こういった観点から、例えば先ほど言いました部門長会議等、あるいはほかの会議等ございますので、そういったところで公表された情報に関しまして職員のかたに周知を図りまして、職員の皆さん全体に情報伝達が行われるように、病院と協力して体制整備を行って、スムーズな移行に向けた準備を進めていきたいというふうに考えております。●牧田吉田病院のほうは、指定管理者のほうからすでに採用の内定通知でしょうか、こういうのが出されて、一定、今後のめどが立っているというふうに聞いております。ただ、加茂病院のほうは、病院局のほうから法人採用試験への個人面接、面談、これもあったと思いますし、それから転籍の希望者については8月に法人のほうで試験があったんだというふうに思いますが、8月にやってまだ内定通知が出ていないと。吉田病院との差があるわけですけれども、業務のほうで詰めが残っているというのは分かる気がするのですが、こういった職員の内定通知が一方では出ていないということで、これでは本当に働いている職員が不安に思うというふうに思います。この点はどういうことなのか、お聞きしたいと思います。●上重文夫総務課長(病院局)医療法人崇徳会への転籍希望者の内定通知についてでございますが、崇徳会に転籍を希望される職員の優先雇用に向けまして、希望する職員の法人との面接の機会を設定するなど、これまで雇用確保に取り組んできたところでございます。委員御指摘のとおり、正式な内定通知が発出されていないという状況でございまして、これにつきましては現在、法人内部において調整中というふうに聞いております。これまで病院局といたしましては早期発出を依頼してきたところでございますが、引き続き崇徳会に対しまして働きかけてまいりたいと思っております。●牧田本当にスムーズに移行するためには、職員の人がやっぱり安心して働けるという状況が必要だと思うので、ここの部分、早期に内定通知なり出していただきたいというふうに思います。すみません、度忘れをしてしまいまして申し訳ありません。それで、吉田病院のほうはすでに法人のOJTの研修とかも進んでいるというふうに思うのですけれども、加茂病院の場合は派遣をしないということで法人のほうが決めて、職員確保に取り組んでいるというふうに思いますけれども、特に看護職員について、採用の状況といいますか、内定通知も出てない状況なのですけれども、職員の確保、そこは大丈夫なのでしょうか。●上重文夫総務課長(病院局)崇徳会からは、必要数50名程度の内30名程度を確保したということは以前、伺っておりまして、その後の状況については承知していないのですが、その後も採用活動続いておりますので、採用のほうは進んでおるものというふうに承知しております。●牧田今までの話を聞いていると、本当に崇徳会さんには申し訳ないですけれども、4月以降大丈夫かなという気がしております。県民の医療をきちんとサービス低下をしないでやっていくということで、皆さんも努力されているというふうに思うのですが、今の状況を聞くと、全然準備が間に合わないのではないか。現場の話なんかを聞いていると、本当にそういうふうに思っております。その点、本当に大丈夫なのか、局長のほうからもしお答えいただければ、お願いしたいと思います。●山﨑理病院局長医療法人崇徳会についてでございますけれども、私どもも崇徳会とは、委員の御指摘にもございましたとおり、派遣を受けられないという法人の方針、それをどういう考え方なのかといったことを含めて、これまでも非常に密に話し合いを持ちながら、崇徳会の姿勢というものを伺ってきたところでございます。我々の希望していた派遣を受けていただけなかったという点については、我々の考え方とのそごがございましたけれども、それは裏を返せば崇徳会としての理念をしっかりとお持ちであるという、その部分については尊重すべき部分もございます。そのように私どもも認識しておったところでございますので、これから、いずれにしても今、調整の最終局面にかかっておるわけでございますので、そこを乗り越えて、しっかりと加茂病院を地域にとって頼られる病院として運営していただけることを切に期待をし、願って、また我々もそこを信じて作業を進めてまいりたいと思っておるところでございます。●牧田局長から決意というか、答弁いただきました。県央医療圏の基幹病院もこれから新しくできる、そういう中で、本当に加茂病院も大きな役割を果たしていくと思うので、ぜひサービス低下にならないように、その部分を進めていただきたいと思います。よろしくお願いして、終わりたいと思います。