2025年4月臨時会の直接請求に係る条例審査特別委員会では、柏崎刈羽原発再稼働の是非を問う県民投票に関する議論が行われました。知事との間で県民投票の意義や意見集約のあり方、県民理解を深めるための情報提供、意思確認の具体的方法などについて質疑応答がありました。主なやり取りの要点は以下の通りです。県民投票の意義と意見集約県民投票は多くの県民が意思表明できる手段であり、関心も高まっている。一方で、二者択一の投票では多様な意見把握が難しいとの指摘もあり、知事は他の手法(公聴会やアンケート等)も活用し幅広い意見収集を重視している。県民理解と情報提供の必要性県民が判断できるよう、専門的内容も分かりやすく情報公開や説明会を実施していく必要がある点で双方が一致。知事は正確な情報を共有し議論を深めたいと答弁。意思確認の方法とタイミング知事は「信を問う方法」が最も明確で重いと述べるが、具体的な方法やタイミングは現時点で決定していない。県民が安心できるよう早期の明示を要望した。●牧田牧田正樹です。よろしくお願いします。私のほうからは、2点、知事にお聞きをしたいというふうに思います。昨日からの質疑を通じまして、二者択一の県民投票では県民の多様な意見を把握できないと、ここが一つ争点になっているのかなというふうに思います。一方、署名をされたかたは、柏崎刈羽原発の再稼働について、一人一人が意思表明をする機会を与えてほしいんだということ、昨日の陳述でもあったかというふうに思います。それが2か月という短期間に14万 3,196人が署名をされた、そして、ウェブでのアンケートでも75パーセントが投票を知らなかったとか、そういう機会があったらしたかった、そういう数字に表れているんだろうというふうに思います。知事からは違うというふうに言われるかもしれませんけれども、私はやっぱり、知事からは、県民を信じてもらいたい。信頼をしてほしいというふうに思っています。県民投票ということになれば、確かに、多様な意見というのは当然、あります。それを県民一人一人がきちんと考えて、そして投票行動に表すということだというふうに思っております。県民投票では限界があるということで、知事のほうから昨日から話が出ておりまして、確かに、個別の意見というのは聴けないかもしれませんけれども、多くのかたからの意思表示がされるというふうに思います。一方で、知事のほうで言われている公聴会ですとか、あるいは首長からの意見聴取とか、それから、アンケートですとか、そういったことは個別の意見が把握できるかもしれませんけれども、どれだけ多くの声が反映できるのか、知事のもとに届くのか、そういった疑問もあるわけです。ぜひ、そういう面から、両方のいいところがあるわけなので、採ってもらいたいというふうに思っております。それから、地元以外は関心が薄いという話も先ほどから出ておりますけれども、これまた次の委員のほうから話があると思いますが、署名率なんかで見ても、決してそういうふうな数字ではないというふうに思っています。遠くのところも、署名率だけで判断できるかという話もありますけれども、離れていても署名率が高いということもあります。知事からは、原発に関して関心が高まることはいいことだということも昨日、発言がありました。現に、この県民投票条例が注目を浴び始めたさきの2月県議会でも、多くの傍聴者が議会に訪れていらっしゃいますし、昨日は 250人近くでしょうか、のかた、そして今日も、埋め尽くすたくさんのかたが傍聴に来られています。すでにこの県民投票条例のメリットが出ているのではないかなというふうにも思っているところです。そこで、知事にお尋ねをしたいというふうに思いますが、知事が提出した条例案に対する意見では、原発再稼働の是非は広範囲で複雑な問題である多岐にわたる観点から議論されており、二者択一の選択肢では県民の多様な意見を把握できないと思われるとしていますが、県民はこれらの問題や今までの議論を理解したうえで投票ができると考えますが、知事の所見を伺いたいと思います。また、かりに県民の理解が不十分なのであれば、条例案第14条にあるとおり、知事が必要な情報の公開を行い、そのうえで投票を行えばいいというふうに考えます。県の技術委員会の報告ですとか、あるいは原子力防災指針、地域経済への影響、そういった説明会というようなものを開催したうえで、県民理解を深め、そして県民投票を行えばいいと考えますが、併せて知事の所見をお伺いいたします。●知事条例案による投票に当たっての県民の理解ということでありますが、その前に、委員がおっしゃられた、質問にもお答えしますけれども、私が限界と申し上げているのは、課題があるというふうに申し上げているのは、二者択一の選択肢で、意思の表明されることは、もちろん、それ自身は適切だと思うんですけれども、二者択一の選択肢では、御自分の意見を表明できない人がたくさんおいでなんではないんですかということであります。つまり、私のほうから見れば、多様な意見を把握できないということが課題ですと申し上げているところ。意思表明そのものを、別に否定しているわけではございません。そのうえで、再稼働の是非について、県民がしっかり理解をして判断できないということではないとも、もちろん思っています。昨日も同様の質問にお答えしていますけれども、しっかり、判断の前提として、例えば、専門的な情報を平易な言葉で解説するなど、そうした取組を行う中で理解を深めていただいて、正しく理解していただいたうえで判断するということが必要なのだろうというふうに思っています。これまでも、県では再稼働問題に関する取組、広く県民の皆様に情報提供、共有を図ってきたところでありますけれども、引き続き、しっかり正しい情報を正しく理解していただけるように情報提供、共有を図りながら、再稼働に関する議論を深めてまいりたいと思います。●牧田関心が高まってきているという話を先ほどしましたが、4月3日に地元で県民投票の勉強をしようということで、お母さんがたが計画をしまして、弁護士のかたが講師になって勉強会が開かれて、私も参加をさせてもらいました。その中で、春休みだったものですから、小学生から高校生までのこどもも参加して、真剣に講師の話を聞いたり質問もしていました。ある経済団体が自民党県連への申し入れで、原発の再稼働は専門的、県民が十分な知識を持って判断するのは困難。感情的ではなく冷静な判断が必要というふうに言ったということで、それを講師が紹介しますと、こどもたちからは、えーとか、おれたちをばかにしてるなんていう声も出ておりました。県民はきちんと考えているし、判断できる。知事も判断できるというふうにおっしゃいましたが、それほど真剣に考えているこどももいるというふうに思っております。それで、先ほどもちょっと出ていましたし、今、知事のほうからもお話がありましたが、意思表明という点で課題があるということだったのですけれども、この18条のところで、先ほどこれ、拘束力も持たせるという意見もあったのですけれども、私はちょっと違う見方をしておりまして、ここは、開票結果において有効投票数の内、賛否いずれか過半数を得た意見の数が投票資格者総数の4分の1以上に達したときは、知事は投票の結果を尊重するというふうになっているのですけれども、県民の皆さんが投票に当たってやっぱりいろいろ考えたけれども、やっぱり分からないと、再稼働していいのかだめなのか分からないとか、あるいは、知事に考えを託そうといった場合には、選挙でいうとあまり、一般的にはよくないのかもしれませんけれども、投票に行かない、棄権をするとか、あるいは、マルをどちらかにつけないとかいうことで、意思表示ができる、そういった条例の建て付けになっているんじゃないかなというふうに思っています。そして、そういう、どういう結果になるか、やって、分かりませんけれども、その中で、同時並行でもいいのですけれども、知事がおっしゃる公聴会なのか首長からの意見聴取なのかアンケートなのか、そういったことを併せて行う中で、多様な意見を集約すればいいというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。●知事多様な意見を把握するために、私は公聴会ですとかあるいは市町村長との意見交換、あるいは意識調査など、そういったさまざまな機会をとらえて、多様な意見を収集してまいりたいと思います。●牧田それだけでは、やはり母数が少ないと思うので、多い調査なのか分かりませんけれども、一般的には、それだとなかなか多くのかたの意見を吸い上げることはできないと思いますので、県民投票と併せてやればいいんじゃないかと思いますけれども、いかがでしょうか。●知事併せてやる。私は、いずれ県民の意見を見極めて、いずれ判断をするつもりでいますけれども、その判断に当たって、適切に判断をするためには、県民の中にある多様な問題意識をしっかり把握をしたいと思っているわけで、その把握に当たっての手段として、この県民投票というものが、先ほど来申し上げている、効率的なのか効果的なのか合理的なのかというところを、二者択一の投票では、得られる情報が極めて限られるということでもって課題があると申し上げているところであります。●牧田そこはちょっと平行線なのですけれども、2番めにいきたいと思います。今の関連になるのですけれども、知事、再稼働問題については、何回も言いますが、さまざまな場で県民の意見を聴き、県民の意思がどう固まるのか見極めてまいります。そのうえでリーダーとして判断し、結論を出して、その結論について県民の意思を確認する、その手法については信を問う方法が最も明確であり重いというふうに述べられております。今回の条例案による県民投票が、知事が結論を出す前の県民の意思の見極めに適さないということであれば、知事が結論を出したあとに県民の意思を確認するために県民投票を実施することも次善の策ではないかと思いますが、知事の所見を伺います。●知事先ほど来の話の繰り返しになりますから、前提を少しはしょって、結論を出すタイミングはいずれ来ます。判断をし、結論を出して、その結論について県民の意思を確認すると、これはずっと申し上げていることであり、その意思の確認する手法は今、決めていませんというふうに申し上げている。もちろん、これから考えていかなければならない。最終的には適切に判断したいと思っています。ただ、これまでの県議会で何度もこの点について御質問を頂く中で、県民の意思を確認する方法、私の出した結論についての県民の意思を確認する方法については、やはり、信を問う方法が最も明確で重いというふうに申し上げてきているところであります。信を問うということは、皆さん、いろいろな記者会見等でもいろいろおっしゃられますけれども、普通この言葉が持つ意味というものは、多くの人は、信を問うという言葉でイメージできるものがあると、私は思っております。●牧田はい。やっぱり、今回の直接請求が取り組まれたのは、知事が再稼働の判断において具体的にどういう方法でやられるのかと、信を問うというのは言われていますが、もう明日採決しなきゃいけないんですよね。知事から、この場で、信を問う方法をここで明らかにしていただきたいと思うんですけれども、いかがですか。●知事ですから、これから検討し、いずれ答えを出そうと思っております。ただ、何度も、意思を確認するということは申し上げております。その確認する手法について、今の段階で決めきれないということ。ただ、繰り返し、もう、就任当時、7年前からずっと申し上げているのは、信を問う方法が最も明確で重いと申し上げているところであります。●牧田そこはやはり不安なんですよね。多分、決める会の皆さんを中心として、今回、14万 3,196人のかたも、不安で署名をされたのだというふうに思います。これ以上聞いても出ませんでしょうから、うなずいていらっしゃいますけれども、ぜひ、そこをやっぱり県民が安心できるような、そこを早く明らかにしていただきたい。また次のバッターに交替していきたいというふうに思います。ありがとうございました。