新潟県内の医療機関における看護師の欠員状況とその対策について、質問を行いました。総務課長は、県立病院全体で41人の看護師が欠員となっている現状を認め、新規採用や派遣看護師の配置、看護補助者の採用拡充などの対策を挙げました。また、牧田氏は早期離職の問題を指摘し、総務課長は離職防止のための研修強化やメンタルヘルス相談員の導入などの取り組みを説明しました。続いて、看護師の夜勤負担軽減の必要性を訴え、総務課長は看護補助者配置などの対策を検討中であると述べました。さらに、職場環境の改善とハラスメント対策の強化を要求し、総務課長はハラスメント防止研修の実施と職場環境の改善を進めていることを報告しました。吉田病院と加茂病院における診療科体制と人材確保に関しても質問、経営企画課長は、両病院の診療科目継続や医師の確保見通しについて説明しました。また、これらの病院でのコマーシャル広告に関して質問し、経営企画課長はその経費に関する情報を提供しました。最後に、上越地域における医療再編に関連して、県立病院の人材配置の問題を指摘し、総務課長は上越地域の医療機関との連携や必要な協力を行う方針を述べました。●牧田避難所の環境について、空調設備の設置状況をお伺いします。◆防災企画課長新潟県内の指定避難所2,073箇所において、冷房につきましては確保状況の割合74.2パーセントとなっております。これは全国平均の63.0パーセントを上回っておりまして、指定避難所全体では冷房の設置については上回っているという状況です。なお、暖房施設につきましては、当県では89.2パーセントの確保ということになっておりまして、そちらも全国平均の74.9パーセントを上回っております。県といたしましては、国において指定避難所となる施設の空調設備に活用できる国の補助事業や起債制度を設けております。これらの制度を市町村へ周知し、設置を促しております。●牧田小中学校の体育館については非常に設置率が低くて、1パーセントとか2パーセントくらいなのですが、学校の体育館についてわかりましたらお願いします。◆防災企画課長学校の体育館の設置につきましては、恐れ入りますが、文科省の方で施設設備の補助金等制度的にしております。教育庁で整備については促進する分野ということで承知はしております。●牧田学校の体育館については指定避難所ではないということになるのですか。◆防災企画課長学校全体としては市町村が指定をしております。ただ、調査につきましては、教室とか体育館とか、個別の調査結果と承知をしております。教室ごとということなので調査の内容が、消防庁と内閣府ではちょっと違うということになっております。●牧田詳しく調査されていない部分もあるかもしれませんが、体育館が避難所になっているところも多いと思うので、設置者とよく連絡をとっていただいて、設置を促していただくように対応していただければと思います。次に、原発の総括の報告書についてお伺いします。知事は報告書について、県の担当部局が総力を挙げて取りまとめたものであり、しっかりとした総括ができたとの答弁がありました。短期間の間に本当にご苦労があったと思います。大変敬意を表したいと思うのですが、中身については、前の議会でも発言をさせてもらいましたが、やはり県ではなくて専門家の総括委員会が総括をするべきではないかと今も同じ考えであります。先ほども答弁の中で、3つの委員会については報告書が出たので総括が終わったと。終わったというか、この後の活動はないということでお話しがありましたが、池内前委員長をはじめ、数人のかたはこれでは検証は不十分であって、例えば技術委員会と避難委員会の合同会議ですとか、健康文化会と避難委員会の会議といったものが出来ないまま終わってしまったと話をされておりました。両論併記の記述箇所とか、論点の列挙だけではなく、総括委員会の中でどういう結論がでるのか、そういった深い統括をするべきではないかと思っています。中身についてお聞きしますが、避難委員会の報告書の論点について、委員会では課題を抽出して、99項目、456の論点に整理をして、そして県のほうでは4つに分類、238の課題の取組状況について、238が対応中ですとか、あるいは検討を始めているか対応に至っていないもの、これが、53あるということで答弁があったかと思います。そして、それ以外の対応をしたというものの中にも、例えば国や東電などの関係機関に対応を要請したものということで、要請はしたけど解決していないもの、これも同じくらい53あると思います。未解決の課題については、再稼働の議論をすすめていくうえでどういう対応をされるのかお聞きしたいと思います。◆原子力対策安全課長避難委員会の論点につきまして、今回9月13日に総括委員会と一緒に公告させてもらった取組の中に出てくる456の論点の状況を示させてもらった話をされたのだと思いますが、確かにその中では456の論点とはいいつつも、課題となっているのは238だというところでお示しをさせてもらいました。これについては、国、東電、市町村の関係機関と長い期間協議なり、相談した結果、こうだよねという形でしっかりと整理をさせていただいたところで、どこが対応したのかというところも含めて、今回案内させていただいたところです。この取扱いにつきましては、とりあえず第1弾、初めて今の状況をお示しした形になりますので、当面、県がどういうふうに対応したかというところで、今回お示しさせていただきました。中身につきましては、国が主体的に対応するもの、東電が主体的に対応するものとありますが、今後、東電がどこまで、国がどこまでやったかということも併せて聞きながら、また、これをリニューアルしていく要素があるというのは、今後どこかのタイミングでやっていく必要があるのかなと考えているところです。総じて課題といわれるものについてどうなのかということにつきましては、それぞれ知事もいろいろ言っておりますが、中身によっては1個1個性格が異なっておりまして、場合によっては終わりのないものもあれば、一旦収束し、これからもまたそれを精査していくみたいなものもありますので、いちがいには言えないのですが、いずれにしても避難委員会なり、避難にかかわる課題については、終わりがないものの対応という位置づけの中で今後とも取り組んでいくところです。●牧田終わりがないということは解決ができないということではないかと思っていまして、そういう意味では、もっときちんと詰めたうえでないとなかなか再稼働の議論はできないのではないかと思っています。知事は13日の記者会見で、課題が解消されなくても、終わりのないものだから。どこまで進んでいるのかを見ながらの判断ということで言われました。終わりのないものというのはどういうものなのか、具体的に教えていただきたい。◆原子力対策安全課長簡単な1つのイメージで言いますと、例えばある事を必要だよねというときに、そのマニュアルが整備されたときに、果たしてそのマニュアルを整備しただけで終わるのか、例えばそれは、マニュアルを1回整備したけども、さらにそれを今の知見なり新しい課題が見つかれば、さらにリニューアルしていくという作業は続いていくだろうと思います。それから今の段階で、例えば訓練なんかでも、いろいろ課題をあるものについてそこで実際やってみて、また課題があるかと見ていくのですが、実際これでできたと思うものも、その後でいろいろなものではちょっとできてなかったよねというのが見えたところについては、今後対応していくということが出てきますので、そういう意味では避難の部分にかかる課題というのは、これできっちり決まったとはなかなかないというところが応じてあるということをただ言ったというだけで、そういう意味では、一応マニュアルが出来たということで安心しないで、さらによくしていくとか、さらに新しい知見なり、課題が出たときに対応していくというところを常に持ちながら、我々は対応しているところでございます。●牧田この中に屋内退避の問題とかスクリーニング、安定ヨウ素剤の配布の課題のところで、非常に多く、検討中、対応中がありました。改善をしながらというところもあるかもしれませんが、やはり一定、結論といいますか対応方法が決められなければ安心できない部分もあるかと思います。2019年に県のほうで広域避難計画を策定されまして、1月に示して3月までに市町村からの意見を受けて策定したわけですが、このときも、市町村から169件と非常に多くの質問、意見が出されまして、65件は軽微な修正だと思うのですが、残りの100件くらいがいろいろ課題があって、約半数が今後の検討、今後の参考というものになっています。この課題の取扱いは、今どのようになっているのかお聞きしたいと思います。◆原子力安全対策課長市町村から出された課題や意見の対応については、当時の意見を含めて、今、長岡が窓口になっている県内30市町村で構成している、市町村による原子力安全対策に関する研究会があります。定期的に毎年議論なり検討していく場面がありますが、その中で継続的に解決に向けて取り組んでいる状況です。その時に出た課題はある程度、軽微なものもありますので、だいたいは解決している部分がございます。いまだにまだ継続的に議論しているというところは、大きなもので言えば、降雪時の避難の対話とか、UPZ内の医療機関 や福祉施設において、避難先施設のマッチングをしてほしいみたいなところは課題としてまだ継続して残っていますが、関係部局、市町村と連携しながら議論を続けているところです。●牧田次に、今回の総括の報告書はなるべくコンパクトにされたと思うのですが、それでもこれだけの量がありまして、これを県民のかたが全部読んでいくのは大変かなと思います。代表質問では概要版みたいな話だったと思うのですが、もう少し簡単にして、1枚ものくらいでリーフレット的な形に取りまとめて、県民に分かりやすい総括の報告書の概要というか、本当に重要なところをまとめたものがあればいいと思いますが、たしか以前に見開きの簡単なものが作られたと思うのですが、こういったものを検討する考えはないでしょうか。◆原子力安全対策課長報告書的には四つの報告書がありまして、それを総括したのが今回の総括報告書なのですが、四つの報告書を全部ページだけを数えると500ページを超えるのを今回なんとか90ページ弱でまとめたというのはあります。四つの報告書を分かりやすく図を入れたり、用語解説を入れたりして、大本の報告書を見なくても、ある程度は理解できるように工夫させていただき、総括の部分の重なっている部分の矛盾がないかとかを入れて八十数ページになりました。これをさらに分かりやすくというのはなかなか厳しいと思うのです。中越沖地震の時の対応で、当時、技術委員会が小委員会で対応しているものについて、分かりにくいのがあったので、数回、議論の経過をA3の裏表の1枚もので数回に分けてお知らせしたというのがありますが、それとはちょっと状況が違って、今回出した報告書は、我々精いっぱいの概要版を作らせてもらったとご理解いただければと思います。●牧田次に、これから県民説明会を開かれると思うのですが、そのやり方、規模や回数など現時点で分かっていれば教えていただければと思います。◆原子力安全対策課長本会議で出た質問のイメージでもう一回ご質問されているのだと思いますが、今、一生懸命広報している状況で、これの状況を見ながら、今後のさらなる県民との情報共有の在り方について現在検討させていただいているところです。●牧田市民検証委員会というのが立ち上がりまして、今、県内各地で池内了さんと語る会という形で、これまで9か所、900人近くが集まってやっております。池内元委員長はじめ、ほかの委員のかたも参加しながら、参加者一人一人の意見を出すグループ討議のような方式で、意見を聞いて、それをまとめて市民検証の総括に反映させていくということでやっております。9ヵ所終わったのですが、まだほかでもやっていく予定になっているようですし、一巡した後は避難シミュレーションも取り入れながら、また二巡目をしていくと聞いているところです。そういう面では、本当は県民説明会という名前も どうなのかなと思うのですが、説明会ではなくて県民一人一人というか、より多くの方の意見を聞いて、今回の総括報告書はできているのでそこに入れ込むのはできないかもしれませんが、県民の声を集約して、今後の再稼働の議論にも資するということが必要だと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。◆原子力安全対策課長説明会は現在検討しているというのは、本会議でお話ししたように、昨年やったのは、実際に検証報告書の説明会と銘打ってやったのですが、報告書の内容ではない部分の質問がほとんどだったという課題もあるということで、今言った説明会というのが本当にどうなのかというところを今議論しているところです。やっぱりいろんな立場、いろんな方々のご意見をいただく、県民の方々の意見を聞くという場面につきましては、知事もおっしゃっているように、今後の中で、この検証は一つの材料ですけれども、規制委員会でやっている追加検査なり判断、技術委員会でも確認する安全性の確認、避難委員会での確認、避難に対する課題等も加味しながら、県民の意見を聞くというところを知事もおっしゃっているので、私どもとしては時期とかやり方も含めて、知事とも相談していきたいと考えているところです。●牧田ぜひ、多くの県民の声を聞けるような形で開催してほしいと思います。最近、市民団体から要望なり質問状や申し入れが出ているかと思うのですが、私のところに、質問を出しても回答がないんだよねという意見がきております。申し入れ、面談を申し込んでもなかなかできないということで、今、課長の方から県民の声を聞いていきたいと答弁もあったのですが、こういった団体も県民なわけで、こういった姿勢では、県民の声を聞く体制にはならないかと思っていますので、今後このような申し入れとか要望がありましたら、きちんと回答してもらいたいですし、面談もお忙しいと思いますが、時間をとっていただきたいと思いますが、その点、いかがでしょうか。◆原子力安全対策課長特に最近の話で申しますと、5月10日に知事は記者会見で、総括は県が行いますということで公表させていただきました。それ以来、いろいろな団体のかた、ほぼほぼ限られた団体の方が数回にわたるということが多いのですが、県が総括をすると表名した後、総括については総括委員会でやるんだ、専門にやってほしいんだというようなこととか、どちらかというと抗議声明みたいな形のもので来られてるというのが大半でした。ただ、中身については、知事が、なぜ総括委員会ができなかったかというのを記者会見なり議会で申している部分が再三ございますし、県がしっかりやるとおっしゃっていましたので、結局、それ以上のものがないということなので、その件に関しましては特に回答を行っていなかったというところがございます。それに延長して、まずそういう話を聞いてほしいんだというようなところの抗議的な部分の要素もあったものですから、それは受けていないという状況です。ただ、他に同じような団体のかたにつきましては、例えば、技術委員会で行った議論の中身について質問みたいな形が出た場合、私どもとしてはできるだけ丁寧に、可能な限り回答している場面もございます。内容によって私どもとしてはちょっと慎重に検討させていただいて対応しているとご理解いただければと思っております。●牧田いろいろ中身もあると思うのですけれども、県民の声を聞いてもらう立場で大変かもしれませんが、ぜひ、取り組んでいただきたいと思います。◆原子力安全対策課長ご意見、うけたまわりました。課長が申したとおり、今後、知事もよく県民の意見を聞くという話になっておりますので、局内でも、県でも考えて対応したいと思います。